- 虎の子渡し
- とらのこわたし【虎の子渡し】〔宋の周密撰「癸辛雑識(続集下)」による。 虎が三匹の子を生むと, 一匹が彪(ヒヨウ)で他の子を食おうとするので, 川を渡るときに親はまず彪を対岸に渡し, 次いで他の一匹を渡してから彪を連れ帰り, 次に残る一匹を渡し, 最後に彪を渡したという故事から〕(1)苦しい生計のやりくり。
「其蔵なから質に置き, ~にはし給へども/浮世草子・置土産 4」
(2)虎が三匹の子を連れて川を渡るさまをかたどった庭石。 京都竜安寺のものが有名。(3)次々に手渡すこと。 リレー式に順ぐりに渡すこと。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.